シチズンマシナリー株式会社 本社6期増築工事
DATA
- 所在地
- 長野県北佐久郡御代田町
- 用途
- 工場
- 構造・規模
- 鉄骨造平屋建て
- 延床面積
- 4,459.32㎡
- 竣工年月日
- 22年3月
シチズンマシナリー株式会社は時計の部品加工で培った技術を活かした CNC自動旋盤の開発・製造・販売を行う会社です。今回は海外工場の生産能力増強に伴い、生産能力の向上とスピンドルなどの重要部品を確保するための増築となります。
今回の設計の重要課題
①製品の要になるスピンドルは金属であるために温度変化に敏感で約3500㎡の工場エリアの温度を一定に保つ必要がある。
②工期が短いため在来鉄骨では納期が厳しい。
③敷地内に希少生物の「ミヤマシジミ」という蝶の生息箇所があり敷地の制約がある。
私たちは課題に対して様々な検討を行いました。
・外皮の断熱を冷蔵庫建築に準じた計算を行い断熱材の設定を行う。
・空調は天井から突出した多数のノズルから空気を噴射し室内空気を攪拌する方式を採用。
・外部に面する開口部を最小限とし、2重化などを行う。
・システム建築(鉄骨、屋根、外壁、サッシ)を採用し、工期内に竣工できる計画とする。
・土間コンクリートは鉄筋を使わないバルチップ工法を採用し、工期を短縮するとともに 製造機械のアンカー打ちをフリーに行えるようにする。
・AGV(ロボットによる自動搬送)を採用できるしくみ作り。
等々 工夫を盛り込んだ設計となりました。