長野市ジビエ加工センター

鹿やイノシシなどの野生鳥獣対策施設として解体から熟成、パック詰めや冷凍保存までの一連の加工作業が行え衛生面にも配慮した施設として、長野市が農業被害の軽減や中山間地域の活性化の一つの対策として取り組んだものです。
全国でも他に例がない施設のため最初から試行錯誤の連続でしたが、様々な関係者と議論を繰り返した事によって最終的には衛生的で効率のよい建物プランになりました。
また、食肉処理をしている施設に人はあまり良い感情を抱かないのでは考え、悩んだ末「目立たないが目立つ建物」というデザインコンセプトを立ち上げました。
全体的に色をダークグレイとして景色の中に埋もれるようにして、一部前面を廻りの景色が映り込むような仕様のガラス面としています。
四季折々の表情が建物に写し込まれる「表情を持った建築」とする事が出来たと思っています。