長野信用金庫 稲荷山支店

敷地はバイパスに面しており、沿道には新規の建物が整備されつつある、商業施設の集積が始まっている地域です。近くには重要伝統的建造物保存地区があり、古い町並みが佇んでいます。そんな新しさと古さの混在する地域に立つ建物として、また、銀行としての重厚感・安心感の表現として、外観デザインにその両者の要素を取り入れたものとしました。モノトーンのタイル張りの外壁に濃色の縦格子状のルーバーを配しています。目前がバス停であることもあり、ショーウィンドウを設けて情報発信・地域のイベント等の関連展示を行えるようになっています。
1階の営業室廻りは、コンパクトな空間のなかに必要な機能を集約し、利用する方々が快適に過ごせるものとしています。前面の開口部は、足元から天井まで一面のガラスとし、応接コーナーの間仕切もガラス製の開放的なものとなっており、できる限り外光を取り入れるように配されています。什器をはじめ内装のポイントに淡い色調の木目を配しています。ユニバーサルデザインにも配慮し、車いす他どんな方々でも来店しやすい工夫がされています。
２階には会議室をはじめとする、関係諸室が配されています。ここでも木目調の仕上材をポイントに使い、単調さを抑えています。