長野市災害公営住宅 美濃和田団地
DATA
- 所在地
- 長野市豊野町
- 用途
- 共同住宅
- 構造・規模
- RC造4階建
- 延床面積
- 3,152.70㎡(東棟)1,114.48㎡(西棟)
- 竣工年月日
- 2021年11月
長野市の豊野美濃和田団地の建替事業
「災害公営住宅 美濃和田団地」が11月竣工いたしました。
この事業は2019年の台風19号水没被害を受けて、災害に強い公営住宅を2021年11月までに63戸完成させるものです。2020年9月にデザインビルド型のプロポーザルで、守谷・松代・アーキプラン共同事業体が選定されました。
設計にあたり以下の3つのコンセプトを考えました。
①災害に強い鉄筋コンクリート(RC) 造
まずあらゆる災害に強い構造としてRCで造り、1階床レベルは水没ラインプラス20cmとし、リスクを低減しました。さらに想定外の水害の対応として、屋上避難広場を設けました。
②あらゆる世代に対応する住居
共用廊下にLDKが面する「リビングアクセス」型住居とし、住民同士の見守りが生まれるプランとしました。
③絆づくり
建物で囲まれた広場中央に木造でシンボリックな方形屋根をのせた「みんなの家」を配置。住民同士や近隣の方々との交流の場を設けました。
設計段階での地元打合せにより住戸数は63戸から73戸に、1棟から2棟に増え、実質工期は8 ヶ月半という大変厳しい工程となりましたが、設計段階からの3社共同事業体のスムーズな連携で工期内に完成を達成しました。
被災した方々が安心していきいきと暮らせ復興住宅として、長く地域の人々にも親しまれる美濃和田団地になることを願います。